貸し倒れ
債務者が支払い不能になったり、行方不明、自己破産を申し立てしたりして、お金が回収できなくなってしまうことを、「貸し倒れ」といいます。
この貸し倒れが、昨今増えてきています。
これまでの景気低迷により所得が伸び悩んでいることや、失業率の上昇などで自己破産が多くなっていることも、この貸し倒れの理由の一部でしょう。
このような貸し倒れが多くならないように、クレジットカード会社などは、与信管理を厳しくしています。
与信とは、クレジット取引を行うに際して信用に値するかどうか、属性情報や今までのクレジットの取引履歴などを通して判断することです。
貸し倒れを防ぐためには、その既存契約者の信用状況の変化を見定めチェックする、与信管理の強化が会社にとっては必要なのです。
与信管理により、多重債務者や不良顧客の排除をしています。
貸し倒れ率が高くなると、経営が圧迫されます。
貸し倒れが増え、貸したお金が回収不能になることは、会社にとってとても致命的なことなのです。
回収できなくなったお金は貸し倒れ債権といいます。
またこの貸し倒れ債権を不良債権とみなし、資産から除外することを貸し倒れ償却といいます。
無計画に利用し、借りたお金を支払うことができなくならないよう、利用者は十分注意しなくてはいけませんね。